オウム真理教指名手配犯最後の一人、高橋克也容疑者がついに逮捕された。
大田区蒲田のマンガ喫茶店員が通報。しかし警察は、2度顔を見ても「似てないな。違うんじゃないか」と言って取り合わず、定員が「声をかけてみてください」としつこいので職務質問をしたところ高橋克也だと認めたという。
あわや大失態！警官「違うよ」に店員が再確認の“お願い”
オウム真理教元信者高橋克也容疑者逮捕
高橋容疑者が捕まった漫画喫茶前には大勢の報道陣ややじ馬が
Photo By 共同
職務質問で身柄を確保した今回の逮捕劇。しかし、みすみす取り逃がす大失態を演じるところだった。
漫画喫茶の男性店長（５４）によると、高橋容疑者は１５日午前６時ごろ来店。頬は痩せ、肌は浅黒かったが、発見した店員は「もみあげの印象が信金の手配画像に似てる」と直感。結果的にこれが決め手となった。
午前９時ごろ、２人の私服警察官が来店。「２～３日前に店で高橋容疑者を見たという通報があった。利用履歴を見せてほしい」と要請した。店員が「実は今、似ている人がいる」と小声で伝えると、警察官は容疑者がいる席をのぞき込んだ。しかし、半信半疑の様子で「似てないな。違うんじゃないか」と店員に言った。
高橋容疑者はこの後すぐ、利用可能時間より２０分早い午前９時１０分ごろに退店。警察官はレジで手続きをする高橋容疑者を見ても「違うよ」と取り合わず、店員は「もう１回声を掛けてください」と求めた。すると警察官の１人が後ろ姿を見て「あれ？もしかしたら…。職質（職務質問）してきます」と追いかけ、外に出たところでようやく身柄を確保したという。
警視庁幹部の一人は、昨年大みそかに出頭した平田信被告（４７）を機動隊員が追い返した失態に重ね合わせ「あの時の対応と変わらない。ぎりぎりセーフで逮捕できた」と渋い表情だ。
高橋容疑者は期間限定の「３時間５００円」のパックを利用。３０分の延長が無料になる割引券も利用した。１４日の利用客に配った割引券のため、高橋容疑者は同日にも店を利用していた可能性が高いという。
座ったシートは３方向が仕切られ、店内で“死角”になっている場所。近くには施錠されていない非常口があり、逃げやすい席を選んだとみられる。新聞や漫画を読んでおり、警察官がのぞき込んだ際も動揺することはなかったという。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/06/16/kiji/K20120616003474160.html（スポニチ）
オウム真理教特別手配容疑者に対する対応はあまりにもずさんである。
2011年大晦日に平田信（まこと）容疑者出頭の際、平田信はまず大崎警察署に向かったものの、入り口がわからず、次にオウム真理教特別手配犯専用ダイヤルに10回ほど電話したものの繋がらず、110番に電話をした。すると警視庁が担当だと言われ、警視庁本部庁舎に向かう。警視庁前に立っていた機動隊員に平田信であることを告げると機動隊員はいたずらだと思い丸の内警察署へ行くように指示する。そしてやっと丸の内警察署で出頭できたという。
次に菊池直子容疑者。菊池直子容疑者が相模原市城山に潜伏しているという情報は、菊地直子をかくまっていた高橋寛人という男の親族（兄という噂）が通報したという。高橋寛人の兄は通報したところ、警視庁に来るように言われ、情報を伝える。その夜、相模原市の自宅に帰ってきた菊池に張り込んでいた捜査員が声をかけ、本人は菊池直子であることを認めたものの捜査員は確信が持てず任意同行という形で警視庁本庁に身柄が移され逮捕となった。
菊地直子容疑者の通報者が誰なのかテレビで報道されないのはかくまっていた高橋寛人の身内であることから懸賞金を出すかどうかで揉めるのを恐れてのことだという。
その菊地直子容疑者の供述により、高橋克也容疑者と数年前まで川崎市に住んでいたことがわかった。捜査員がその自宅に向かったところ既に引っ越した後であった。
結果としては高橋克也が社宅に引っ越していたのだが、菊地直子の逮捕が報道されたことにより社宅から逃げられる。
これは菊地直子潜伏情報に半信半疑だったため警察は相模原で張り込むことを報道関係者に漏らしてしまったためだと思われる。そうでなければNHKのニュース速報のタイミングが早すぎる。任意同行の時点で発表されていた。
もし誘拐事件と同じく報道協定を結んでいれば偽名で働いていた川崎市の建設会社にて逮捕できていたはずである。
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