首都高速道路の老朽化が問題となっている。
首都高は東京オリンピックの行われた1960年代に建設が行われ、50年が経過している。
建設、建築の世界ではコンクリートは50年と言われており、いくら補修を続けていても追いつかない現状である。
首都高は東京オリンピックに間に合わせるために急ピッチで建設されたため、用地買収に時間が掛けられず、主に河川や海の上に高架で作られている。
そのため、高架の下に冷たい空気が通るので大雪が降った場合に地上の道路よりも溶けにくい。
また、高架を支える柱は水の中のため、侵食されコンクリートが壊れ、中の鉄筋が錆び、何かあってもおかしくない状態である。
コンクリートは50年というのはわかりきったことであり、首都高の老朽化問題は何十年も前から問題視されていた。しかしこの国の重鎮たちお得意の先送り先送りで問題が起きるまで進展しない。先日の東名高速道路のトンネル崩壊状態と同じで事故が起きないと何も変わらないのがこの国の仕組みである。
首都高を作りなおす場合、地下化するというのが一番現実的な案であるが、それでも20年近い期間と4兆円かかると言われている。
また、現在の首都高の維持・補修に年間500億円がかかっており、その費用も新首都高完成までダブルで掛かることになる。
最近では大震災待ちなのではないかと噂されている。
首都高に限らず東京には老朽化した建物が多いが、大震災で崩壊すれば計画的な都市を作るとこが出来る。土地の買収も今よりも容易になるだろうし、新しく作っても大震災で壊れるのだから無駄だと考えているという。
何か起こってから対応するという後回し先送り主義は日本人という民族の悪しき特徴なのだろうか。
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