また、「成金」は2000年のITバブル崩壊の話。
明らかに実在の人物をモデルとした登場人物が描く物語はどこまでがフィクションでどこからがノンフィクションなのか予想がつかない。
事実として報道されている部分も多いが渦中の人物であった堀江貴文が描いているためすべてが真実のように思えてしまう。
また、ヒルズ族の夜遊びやライバル企業を陥れる方法は恐らく事実の部分が多いのだろう。
下記のモデル企業・登場人物の背景を調べながら読むと更に面白い。
堀江貴文インタビュー
モデルと思われる登場人物・企業
登場人物
三木山(売天) : 三木谷浩史(楽天)
藤井(ハイパーエージェント) : 藤田晋(サイバーエージェント)
宇田(MUSEN) : 宇野康秀(USEN)
山村(山村ファンド) : 村上世彰(村上ファンド)
朴一誠(ハードバンク) : 孫正義(ソフトバンク)
多田常夫 : 渡辺恒夫(読売新聞)
門田哲郎 : 日枝久(フジテレビ)
景山昭栄(Light通信) : 重田康光(光通信)
東和之(アスナロ) : 西和彦(アスキー)
鮫島十三 : 北尾吉孝(SBIホールディングス)
田宮 : 宮内亮治(ライブドア)
熊本 : 熊谷史人(ライブドア)
小山 : 小飼弾?(ライブドア)
企業
ネクサスドア :ライブドア
ヤマトザイケイ :フジサンケイ
ラジオジャパン :ニッポン放送
ローズ・ブラザーズ :リーマン・ブラザーズ
カージナルス :ホークス
バイソンズ :バッファローズ
横浜ベイブス :横浜ベイスターズ
日の丸ビッグスターズ :読売ジャイアンツ
ときわ証券 :みずほ証券
津島証券 :野村證券
JITT :DDI
「拝金」
「藤田優作、君はどのくらいの金持ちになりたい?」「そうだな、金で買えないものはない、そう言えるくらいかな」「わかった。それでいこう」年収200万円のフリーター・優作はなぞのオッサン・堀井健史と握手を交わした。そこから彼の運命は大きく変わる。携帯ゲーム事業を成功させ、さらにあらゆる金融技術を駆使。瞬く間に会社は売上500億円の大手IT企業に変貌する。人はそれを「ヒルズの奇跡」と呼び、優作は一躍時代の寵児に。快進撃はさらに続くかに思われた―オッサンの無謀なミッションが下るまでは。金とは、勝者とは、絆とは?感動の青春経済小説。
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「成金」
「世界に風穴をあけるぞ。僕らがいま生きているのはそのためでしかないんだ」PCオタク、元カリスマ青年実業家、女子大生…個性的な面々が揃う“チーム・AKKA”。彼らは天才プログラマー・堀井健史のもと、新興IT企業を巧みにまるめ込み、資産の一部を中抜きしていた。最終目標はITベンチャーの雄、株式会社LIGTH通信の乗っ取り。携帯電話の販売代理店事業を全国展開し、創業10年あまりで時価総額5兆円の大企業へと登りつめた、ITバブルの象徴的存在だ。史上最大の下克上。チーム・AKKAは勝利を手にできるか。前作『拝金』から遡り、物語の舞台は1999年、渋谷へ―。IT勃興期を駆け抜けた男たちの野心を圧倒的リアリティで描く、まばゆくも壮絶な青春経済小説。
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